確かに小声の会話はよく聞こえます。
しかし、それと同時に、せきの声、コーヒーカップの「ガチャガチャ」する音、書類を繰る「ザワー、ザワー」の音、そして何よりも耳障りなエアコンの低い「シャー、シャー、シャー」という騒音が一緒に拡大されて耳の中で鳴り響きます。
驚くような騒音の世界なのです。
この騒音に耐えかねて補聴器嫌いになるお年寄りも少なくないです。
必要な会話の音のみ拡大し、不必要な騒音はカットできないものでしょうか。
こんな難聴者の夢をかなえたのが、昭和57年に開発された自動騒音抑制式補聴器「リオネットHB-69AS」です。
健康な人の耳には名曲と響くバイオリンの「チゴイネルワイゼン」も難聴者にとっては"間"の抜けたただの曲に聞こえます。
一般に難聴といわれる人の耳は高い音が聞き取りにくくなっており、バイオリンでいうと一番高い音を出す弦、高いミ(E)以上の音はほとんど聞こえないのです。
ですから、メロディーが途切れ途切れに聞こえてくるのです。